お子さんがサッカーを本気で取り組む中で、ケガは避けられないかもしれません。
その中でも、骨折となると、完治までに時間がかかり、その間、大好きなサッカーが出来ない状況は親子で辛い期間になりますよね。
母としても、できるだけ早く骨折を治したい、そのためにはどうしたらいい?
と思い始めるのではないでしょうか。
骨を作る栄養素として、「カルシウム」がまず浮かぶと思います。
「カルシウム」をたくさんとれば、骨折が早く治るの?
と思う方もいると思います。
今回は、その「カルシウム」の身体への働き、骨折を早く治すためにはどうしたらいいのかを、私なりにスポーツ栄養学を学んで、理解したことをお伝えします。
カルシウムをたくさん摂ると、早く骨折が治るの?
これについて、私が理解した答えは、NOだと思います。
カルシウムというと、「骨」を瞬時に思い浮かべる人も多いのではないかと思います。
私もその一人です。
カルシウムの99%は、骨や歯などの材料になっているそうです。
じゃあ、やっぱりカルシウムをたくさん摂れば、骨折した骨も早く元に戻るのでは!?
と考えがちですが、いきなり、カルシウムをたくさん摂り始めたから、通常の回復期間よりも、数倍早く完治するかといったらそうではないと思います。
ただ、逆はあると思います。
逆とは、カルシウムをあまり摂らない生活が続くということです。
上にも書いたように、「骨」の材料となっているカルシウムが不足することは、当然、骨の形成、修復にも影響がでてくるのです。
1日に必要なカルシウムの摂取量はだいたいの下記のような量になります。
(男女の差は少しあるようですが)
小学生低学年・・・450~600㎎
小学生高学年・・・600~850㎎
中高生 ・・・800~1000㎎
この量は、ケガをしているしていないに関わらず、通常の生活で、意識して摂った方が良いことになります。
皆さんは、日々、この量を意識しているでしょうか?
実際、我が家の長男も、疲労骨折を経験していますが、それまで、カルシウムの必要量を正確に意識してはいませんでした。
なんとなく、牛乳を毎日飲めば大丈夫かな?くらいの感覚で、おそらく、足りていなかったのではないかと思います。
怪我をしたことで、「カルシウム」について意識がいくようになり、必要量を知り、それを摂取するような食事を摂るようになる。
このことが、骨折を長引かせない、更には、その後、骨折をしにくい身体づくりにつながるのだと思います。
カルシウムの多い食べ物は何?
上記に書いた1日に必要なカルシウム量を、どうやって摂ったらいいの?
ということで、カルシウムを多く含む、食べ物を、まずはご紹介します。
牛乳・乳製品
・牛乳 コップ1杯(200ml) 220mg
・プロセスチーズ1個分(25g)158mg
魚介類
・しらす干し(5g) 10.5ⅿg
・サバの水煮缶1個(80g) 208mg
大豆製品
・豆乳 コップ1杯(200ml) 30mg
・木綿豆腐約1/3丁(100g) 86mg
・納豆1パック(50g) 45mg
野菜
・小松菜(ゆで)小鉢1杯50g 75mg
・モロヘイヤ(100g) 260mg
その他
・しらたき 半袋(100g) 75mg
・板こんにゃく1枚(250g)108mg
調べてみて、以外だったのは、こんにゃくが以外にカルシウムが多いということでした。
1つの食品から、1日の必要なカルシウムを摂取しようとすると、難しいと思いますが、これらの食品を組み合わせて、上手に摂取していければいいのではないかと思います。
カルシウムの吸収率をあげる栄養を一緒に摂ることが大事
ひとつ、落とし穴がありました。
実はカルシウムは吸収率の悪い栄養素で、食材ごとに体内での吸収率に違いがあるんそうなのです。
摂取した量の内、牛乳は約40%、小魚は約33%、野菜類は約19%が吸収されるとか。
その、吸収率をアップする栄養素が、マグネシウム、ビタミンD、ビタミンCということでした。
マグネシウムを多く含む食品としては大豆類やピーナッツ
ビタミンDは、きくらげ、まいたけ等のきのこ類、鮭やいくら等の魚介類、
ビタミンCは赤ピーマン、黄ピーマン、さつまいも等の野菜類、キウイやオレンジ等の果物類に
豊富に含まれています。
カルシウムが多い食品を単品でとるのではなく、これらの栄養素も一緒に、バランスよく食べて、カルシウムの吸収率を上げたいですね。
まとめ
カルシウムを多くとると骨折が早く治るの?
私の答えは、NOです。
日頃から、1日に必要なカルシウム摂取量を知り、それを意識して、毎日摂り続けることが、骨を強くし、骨の形成、骨折を長引かせない、更には、その後、骨折をしにくい身体づくりにつながるのだと思います。
カルシウムが多い食品を単品でとるのではなく、カルシウムの吸収率をあげてくれる食品も一緒に、バランスよく食べることが大切です。
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