補食といえば、おにぎりやバナナをこれまでおすすめしてきましたが、スポーツ栄養を学んでいくなかで、「りんご」も補食におすすめということがわかってきました。
今日は、その「りんご」について、なぜ補食におすすめなのかというのをご紹介していきたいと思います。
「りんご」がなぜ補食におすすめなのか?
りんごには炭水化物(糖質)、ビタミンB1、ビタミンC、カリウム、リン、食物繊維などが豊富に含まれています。
その中で、炭水化物である糖質は、スポーツをするお子さんの補食に大変適しています。
りんごに含まれる糖質の種類は、ブドウ糖・果糖で、同じ糖質でもお米などに含まれるでんぷんよりも、食べてすぐにエネルギーに変わるという特長があるんです。(これ結構大事です!)
なので、練習の1時間前ぐらいにりんごを食べても胃に負担がかかることはなく、30分後ぐらいにはエネルギーになるので、例えば学校から帰ってきて夕方の練習に行くような場合の補食として理想的な食材なんですって。
さらに、りんごには「りんご酸」というものが含まれています。
このりんご酸は、エネルギーを生み出すクエン酸回路というものを活性化してくれるため、代謝が上がり疲労回復の早さが期待できるそうです。
りんごは、練習前にエネルギー補給のために食べる補食としておすすめしましたが、練習後に疲労回復を早めるために、補食として食べることもおすすめできる食材です。
また、りんごには水分が多く含まれているので、水分補給の役目も果たしてくれます。
これらの理由から、スポーツの前後の補食として、りんごを食べることで、嬉しい効果が期待できそうです。
ちなみに、りんご酸とは、りんごに含まれているだけではなく、ぶどう、梨、バナナなどの果物にも含まれる有機酸の一つだそうです。初めにりんごから発見されたので、りんご酸と名づけられたそうです。
りんごは皮ごと食べるのがおすすめ!
りんごには様々なポリフェノールが含まれており、それらは総称して「りんごポリフェノール」と呼ばれています。
このりんごポリフェノールは、強い抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去して血流を改善したりする効果が期待されます。
そしてこのりんごポリフェノール、実は果肉部分よりも皮に多く含まれているそうです。
りんごの栄養素を効率よく摂ろうと思ったら、皮ごと切って食べるのがおすすめです。
ここで気になるのが、農薬問題だと思います。
いろいろ調べてみましたが、
- 国内に流通するりんごは「国産」
- 国産りんごは残留農薬が少なく安全性は高い
- 洗わずに皮ごと食べるのはオススメしない
- 農薬を落とすなら水洗いがベスト!30秒以上流水で洗う
ということでした。
皮ごと食べるときは、水でしっかり洗って食べることをおすすめします。
まとめ
りんごには炭水化物(糖質)、ビタミンB1、ビタミンC、カリウム、リン、食物繊維などが豊富に含まれています。
その中で、りんごに含まれる糖質の種類は、ブドウ糖・果糖で、同じ糖質でもお米などに含まれるでんぷんよりも、食べてすぐにエネルギーに変わるという特長があります。
このことから、 りんごは、練習前にエネルギー補給のために食べる補食としておすすめ の食材です。
また、 りんごに含まれるりんご酸は、エネルギーを生み出すクエン酸回路というものを活性化してくれるため、代謝が上がり疲労回復の早さが期待でき 、練習後に食べる補食としてもおすすめできます。
りんごの栄養素を効率よく摂るためには、皮ごと食べることをおすすめしますが、農薬が気になる方は、必ず水洗いをして、食べるようにしてくださいね。
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