スポーツをするお子さんのママさん達は、お子さんの骨を強くしたい!と思われている方が多いのではないでしょうか。骨を強くする=カルシウムをとる、というイメージだと思います。カルシウムが豊富な食材としては、牛乳、チーズなど乳製品を思い浮かべる方が多いと思いますが、「厚揚げ」もカルシウムが豊富に含まれていることをご存じでしょうか。今回はその「厚揚げ」について、ご紹介したいと思います。
厚揚げ豆腐とは?
厚揚げは、通常、木綿豆腐を水切りしてから、高温で揚げたものです。
豆乳ににがりを加えてそのまま固めたものが「絹ごし豆腐」で、「絹ごし豆腐」に重しを乗せ、水分を抜いて凝縮させたものが「木綿豆腐」、さらに水気を切って揚げたものが「厚揚げ豆腐」となります。水気を切った分だけ、栄養素が凝縮され、「絹ごし豆腐 < 木綿豆腐 < 厚揚げ豆腐」 のように栄養価が高くなっています。
厚揚げのカルシウムは、木綿豆腐の2倍以上!
厚揚げは、木綿豆腐と比べると、カロリーは高くなりますが、揚げた時に水分が抜けて栄養素がギュッと濃縮されるため、同じ量でもカルシウムをたっぷりととることができるんです。
また厚揚げは、カルシウムのほかタンパク質の量も、木綿豆腐の約1.6倍含まれています。
木綿豆腐 | 厚揚げ | |
カロリー | 72Kcal | 150Kcal |
タンパク質 | 6.6g | 10.7g |
カルシウム | 86mg | 240mg |
厚揚げにはアミノ酸スコア100のタンパク質が含まれている
上記に記載した通り、厚揚げには、木綿豆腐の約1.6倍のタンパク質が含まれています。厚揚げの元の大豆には、アミノ酸スコア100の良質なタンパク質が多く含まれていることになります。
良質なタンパク質とは、栄養価の高いタンパク質のことで、アミノ酸スコアが100に近いものです。
アミノ酸スコアとは、タンパク質の栄養価を示す指標です。体内で合成できない9つの必須アミノ酸、バリン、ロイシン、イソロイシン、リジン、スレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジンの9種類です。この9種類の必須アミノ酸が十分に含まれているのが、良質なタンパク質と言われており、厚揚げの元となる大豆に含まれているのです。
厚揚げには、その他の栄養素も多く含まれています。
厚揚げには、カルシウム、タンパク質の他、鉄やビタミンB群、ビタミンEや葉酸も多く含まれています。中でも、鉄は、木綿豆腐と比べると、約4.3倍も含まれています。
日常的にトレーニングを行うスポーツをしているお子さんだと、1日にかく汗の量も多く、汗から損失する鉄の量も多いと言われています。そのため、貧血気味になることも多く、栄養素の中の鉄も、意識的に多くとることをお勧めします。
最後に、厚揚げレシピのご紹介。
厚揚げのカルシウムを効率よくとるためのレシピをご紹介します。
★厚揚げで作る白和え★
【材料】
厚揚げ豆腐 1枚
小松菜 1袋
人参 1/3本
椎茸 2枚
◎すりごま 大さじ2
◎味噌 大さじ1
◎砂糖 小さじ2
◎醤油 小さじ1
【作り方】
1.厚揚げは熱湯をかけて油を抜き、表面を全て薄く切り落とし、切り落とした部分を短冊切りにします。
2.厚揚げの中の部分はすりこぎですりつぶします。
3.松菜はよく水洗いして、水気を切ります。根元を切り落とし、1cm幅に切り分けます。にんじんは皮をむき、せん切りにします。椎茸は、半分に切り、薄切りにします。
4.耐熱皿に小松菜、にんじん、椎茸を置きます。ふわりとラップをし、500wの電子レンジで5分加熱します。加熱したらざるにあげ、手でしぼってしっかりと水気を切ります。
5.ボウルに厚揚げの中身、◎を入れ、スプーンなどでよく混ぜます。
6.小松菜、にんじん、厚揚げの皮を加え、よく和えて、完成です。
白和えは通常、木綿豆腐で作る人が多いと思いますが、木綿豆腐の代わりに、厚揚げを使用することで、カルシウムを3倍とることができると言われています。また小松菜にもカルシウムがたくさん含まれています。椎茸に含まれるビタミンDは、カルシウムの吸収をサポートする働きがあるため、一緒に摂取することにより効果的にカルシウムを摂ることができるうれしいレシピです。
コメント